Lマウントカメラ情報局

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LUMIX S5海外正式発表

事前の予告どおりパナソニックの新型フルサイズミラーレスカメLUMIX S5が発表になりました。


LUMIX New Product Launch Event | LUMIX S5 

ほとんどの情報はかなりリークしてましたが事前リークでは分からなかった、私が気になってた部分について併せて記載いたします。 

事前リーク内容のおさらい

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・有効画素数:24.2MP
・ダイナミックレンジ14STOP+
・UHD4K30p/UHD4K60p 10bit(60pはクロップと思われる)
・9600万画素相当ハイレゾモード
・ダストリダクションシステムあり
・FHDフレームレート最大180fps
・Logガンマ収録可能(プリインストールされている?)
・ボディ内5軸手振れ補正(Dual I.S.2時最大6.5段分)
・メカシャッタスピード最大1/8000秒
・EVF236万ドット
・最大ISO感度:204800
・デュアルネイティブISO(100/640@通常、640/4000@V-Log)
・波形モニタ表示
・アナモフィック対応
・XLRユニットDMW-XLR1対応
・AF:DFDコントラスト
HDMIポート:microHDMI
・SDダブルスロット
・フリーアングル3.0インチ184万ドット タッチ対応
・バッテリー7.2V, 2200mAh, 16Wh 新バッテリー?
・USB充電、給電可能
・本体のみ重量630g / バッテリーSDカード込み重量714g
・サイズ132.6 x 97.1 x 81.9mm

大きさのイメージは下記を参考にしてください。

 ・販売価格 1997.99ドル 日本の販売価格は国内発表で公開されるのでは無いかと思いますが、税込み27万程度という噂

ローンチイベントの動画では詳細なスペックを語られていません。詳細なスペックに何か特異な点が判明したら後日この記事も更新したいと思います。

事前リークで分からなかった点

・ATOMOS NINJA Vによる5.9KRAW記録対応

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・ローパスフィルタの有無→おそらくローパスレス

・V Log撮影オプション?→未だ分からず(知ってたら教えてください)

・小型単焦点レンズは85mm F1.8から発売(11月)続いて24mm/35mm/50mmで遠く無い内に発売されるとの事

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なお、マウントとの比率を見る限り上記レンズはかなりコンパクトと思います。特にS Pro 50mmF1.4は50mmとしては異常なまでの大きさと重量感(とは言え写りはとにかく素晴らしい)でしたが、F1.8シリーズはかなりコンパクトの模様です。こちらも楽しみです。

発売日

ええと、何時なんでしょうか??実はコレが今一番知りたい所です。

雑感

まず、LUMIX S5は初期の頃エントリーレベルミラーレスと言う噂が流れていました。小型で肩液晶が省かれEVFの解像度を下げている点はありますが、AFや動画フォーマットなどハイエンドS1よりもむしろ優っている点が挙げられます。ミドルレンジと言うよりむしろハイエンドに近い位置付けのカメラがLUMIX S5であると言う印象です。 

ミニS1Hである

AFの性能に関してアピールする意図がこのローンチイベントの映像にも多分に含まれている様に思えます。(特に山根氏のワンカット映像はそれを象徴するものだと思います。この映像自体がLUMIX S5で撮られているか、AFを使ったものかは不明ですが、おそらくS5を使ったものと推測しています。)
どうもS5はオートフォーカスに関してはLUMIX Sシリーズの中でS1/S1R/S1Hを超える性能でS1系は後にファームアップを予定されているものの、少なくとも現状のLUMIX Sシリーズの中で一番性能が良い模様。
また、完全に予想してなかった点としてNINJA Vでの外部RAW撮影を予定している点です。現在5.9KProResRAW収録はS1H+NINJA Vが可能ですがそのRAW撮影機能をそのままS5でも実現するとの事。


私も5.9KRAWのテスト撮影を行っており、圧縮ノイズの全く無い息を飲む映像の美しさに驚いております。5.9KRAWで撮影した作例に関しては近く公開したいと思います。とにかくこのコンパクトさで外部収録によるProResRAWにまで対応(後日ファームにて対応)してきたのは嬉しい限りです。
気になるのはこのLUMIX S5のローパスフィルタの有無です。LUMIX S1Hでは動画制作を主眼に置いたカメラのため、光学ローパスフィルタを搭載していますが、LUMIX S5では、そのローパスフィルタが搭載されているのか否かが気になります。コレに関しても分かったら記載したいと思います。

 

動画機として見た場合

動画機としては5.9KRAWを記録出来る、8bit撮影時は時間制限無し、10bit撮影時は30分制限があるものの一部では熱にかなり強いというレポートが上がっています。さらにLUMIX S史上で一番AFの性能が高くコンパクト。つまりLUMIX S5はミニS1Hだと言う事が言えます。むしろローパスフィルタが無い分、S1同様にS1Hを超える解像度であると思われます。

スチル機として見た場合

静止画機として見た場合でも連写速度はS1から落ちるものの、高性能な手振れ補正と24.2MPの解像度、ハイレゾ撮影による96Mが可能である点からも動画だけに重きを置いた機種では無い事がわかります。光学ローパスを搭載するのか否かによって解像感は変わると思いますが、筆者が愛用するローパス有りのS1Hでも十分なスチル解像度が得られるためスチル機としても十分高性能であると推測します。

B&Hのサイトによればローパスフィルタは搭載されていないとの事なのでスチルの解像度はS1Hよりも高いはずです。一方モアレに関してはS1同等と思われますが、LUMIX S1として私はモアレが特に気になったことは無いので大きな問題は無いと思います。

総合的に見て

つまり、解像度はS5=S1>S1H、動画性能はS1H≒S5>S1と言えます。もちろん動画性能はS1Hの記録時間無制限である点や本体のみでの5.9K撮影などは省かれている部分が有りますが、5.9KRAW出力出来る点から考えるとS1Hよりも高解像度な映像が撮れてしまうと言う事になります。記録時間やモアレの発生の無さに主眼を置くならS1Hでしょうけど、大概の場合、動画もスチルもS5でいいじゃん。となりそうです。

価格的にも、日本の発売価格があれこれ言われていますが、税込み27万、キットレンズで32万ちょいだとすると実は非常にコスパが良い、仕事で使えるハイブリッドシューターと言う事が言えると思います。

個人的にはEOS R5は熱の問題があって仕事で使うには怖い。α7SIIIの場合は動画に完全特化したため解像度を鑑みるとハイブリットシュートにはやや不向き。そう考えるとこのS5は動画もスチルも安心して使える中間のスペックにあって値段も比較的安いとさえ思えて来てしまいます。

 

筆者:SUMIZOON

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